お友達の紹介でローフード初体験です。
Raw Food…食物を48℃以下で調理された酵素、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を生かした食事法です。消化に負担をかけず、卵、乳製品、粉を一切使ってません。
これだけ聞いてるとかなりキビシイ心構えが必要そう…とドキドキしてました。
なんだか山奥で修行していそうな…そう、ヨギーな人?との面会をイメージ。
石神井公園からすぐのお宅、完全予約制のお店となってます。
Vege Kitchen小隣人(こりんと)。
お宅のなかは、潔ささえ感じるほどすっきり整頓され、生活感が排除されてます。美しい…白い壁とダークブラウンの床と調度品、部屋のあちらこちらに配されたローズ。
食器は白の磁器とファイヤーキングのミントグリーンの二色というのも清々しく、その徹底した美的感覚にため息です

予約をした時点で、なにが出るかはおまかせなので楽しみにしていました。
ランチプレートに、お茶とジュース、コーヒーがついて2000円。
ケーキは別でワンカット、800~1000円です。
この黒板のメニュー書きもオーナーである女性の手によるもの。すばらしい。
食欲をそそるイラストです。
これが部屋のなかにあるのが残念。
外にあれば、きっと吸い込まれるように入る人も多いはず…でも、予約制だからね。ワタシたちのためだけに用意された絵なのね…なんて思うと嬉しいです。
さて、まずはドリンクから。
手前のグラスに入っているのが、りんごの酵素ジュース。プツプツと泡がたってますが、何日間か酵素とともにねかせた発酵ドリンクのようなもの?
奥は、この日のティー。ピーチデトックスというヨギーティ。
ヨギーというのは ヨガ、ですね。
今月はヨガを休会しているので、目にイタイ…
チリッとした味のデトックスティーで、あちらこちらで市販されているらしいです。
これは要チェック。見つけたら買おう…とパケを忘れないように写真撮りしておきます。
ポットのお茶淹れも、ローフードにならってキャンドルで温められながらじっくり抽出されています。
美味しい…
このお茶の演出もなんとも優雅な気分に浸れます
さて、お待たせしましたランチプレート
これがね、すごいんです。
粉も卵もお砂糖も乳製品も使っていないってどうヨ
と、最初不安だったのが、なんとも彩り鮮やかでバリエーション豊かなランチプレートのおでまし。
手前はジェノベーゼソースを使ったパスタ風。
パスタは粉ものなので、これは当然本物パスタにはあらず。なんと、ズッキーニを特殊なスライサーで麺のごとく細長くカットしたものでした
すごいです、食べていてもシャクシャクとした食感…ですが、長くパスタのよう…からまるソースもたっぷりなので、見た目パスタと相違ありません。禅の料理
みたい。
その奥はりんごのダイスカット、その左横が写真の加減で分かりにくいですが、シード類を使って固めたクラッカーのようなものと、ドライカレー。
右斜め奥がわかめ、こんぶのナムル。その奥がトマトのカプレーゼ風。あとはグリーンサラダのごまみそドレッシングがけ。
この海草のナムル。この上なく美味しい
今は生のわかめの季節なので、食感が楽しめるようにしたそうです。「どうしてこんなに美味しいのですか?」と尋ねる人もあり、ポイントは塩だと教えてもらいました。興味しんしんのワタシ達に、雪片のような美しい塩の味見もさせていただきました。う~ん…こどもが見たらきっとその美しさに飛びつくかも…
トマトのカプレーゼ風。なぜ風、なのか。チーズではないから。チーズのようなねっとりした食感ですが、ナッツや紫玉ねぎを細かく刻んでねっとり感を出しています。これまた絶品
グリーンサラダもすごいのです、ほうれん草やにんじん、パプリカにまじってなんと生のえのきだけも
大丈夫なんですって、生でも。こだわり抜かれた食材を使っているからの言葉。ごまみそドレッシングはどろりと固めでこれがまた美味しい…
ひとつひとつを噛みしめて、食材そのものの味を確かる。
スパイスと油に頼りきっている生活なので、こういうこと忘れかけてました。
これを一品でも生活に取り入れていくだけで、食生活がぐんと変わるそうです。
すごいなぁ…とひとしきり感心、感心。
デザートは、
おすすめの苺のアイスケーキと、ティラミスを皆でシェアすることにしました
フォークを構えて、皆でつつきあいます。
これまた初体験。
だって、砂糖も、乳製品も一切使ってないんですよ
ジューサーで混ぜた生地を冷やし固めるという手段で成型するそうです。
食べるときには、ゆっくり解凍。
お砂糖を使ってないのに、しっかりとした甘みを感じるのがすばらしい
しかも、フルーツの甘みなのか、ナッツの甘みなのかがとても分かりやすいのです。お砂糖で惑わされない食材そのもののお味。ほほぉ…そういうことなのですね。
ソースにちらばっているのは、カカオニブ。
初めて食べたのですが、カカオ豆を炒って粗砕したものだそうです。
お菓子の材料にもよく使われるらしい…
オーナーさんは、体調が優れないな…というときに、この粒々をつまんで口に入れるそうです。
すると…カカオ100%ですから、シャキーンとするそうです。
甘みは全くなく、ほろ苦さのみ。プチプチとした食感。ケーキのいいアクセントです
ゆっくり食後のコーヒーをいただいて、ピーチデットクスティーをいただきながらのおしゃべりのひととき。会話のなかから、ローフードに関するいろいろな疑問も湧き、話すとすぐさまそこでオーナーさんが応えてくださいます。何だか招かれたおうちに来ているみたい。
しかもその疑問を解決するべく、すぐにちょこっと試食タイムなのも驚きです。
「いかがですが?」とすすめ方も実にスマートです。
疑問1.発芽豆とは?
お豆を水にひたして2日くらいおくと、自然に発芽してきます。この状態から調理すると、茹で時間も25分くらいで茹で上がるし、栄養価もあがっているとか。
早速すでに煮てあった塩味のひよこ豆を試食させていただきました。ひよこ豆大好きなワタシはラッキー

疑問2.生クリームや砂糖を使わないチョコのトリュフとは?
すぐさま「どうぞ」とひとくち試食。ナッツ類が細かく細かく刻まれていてカカオと混ざりこんで丸められています。
滋味を実感

他のお客さまはなく、ワタシたちだけのために作られるお料理。
ワタシたちの疑問に笑顔で応えてくださるオーナーさん。
なんとも優雅な時間を過ごしました


ご馳走さまです
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