主人が「今度これやって」と差し出してきた切取り。
雑誌に載っていたレシピ 葱間鍋。
”美味いを極める 簡単レシピ”
…男性誌だし、たぶん男性が台所に立って美味いものを作ってふるまう…という趣旨のものなんだと思います
なんだかね~と思いつつ、美味しそうだったのでやってみます
まずは材料集めから。
やはり男性誌。材料にこだわりがあるらしい。
干し貝柱300gでだし汁を一晩かけて作るところから始まっています。
え~~~
そこからですか
主人がめずらしく干し貝柱買ってくるというので、まかせたら「すごく高かった…」とうなだれて帰ってきました。干し貝柱が高いことは知っていたけど、敢えて言いませんでした。材料にこだわりだすとキリがないのよ…と市場価格を知ってもらう上で黙ってましたヨ。
「代わりに…」と差し出したのは貝柱スープ顆粒。
ワタシはこれで充分だと思います
顆粒だと即使えるし。お値段も手ごろだし。
ワタシは葱をここ数日探してました。
なんてったって、量がいる。
しかも太さのある葉葱が意外と見つからない。
下仁田葱と九条葱。
埼玉と京都のコラボ鍋。
要するに、根深葱と葉葱がいるわけです。レシピに忠実に…というわけで9本ずつ。
写真上部が白い部分が多い根深葱である下仁田葱。
写真下部が葉を食べる葉葱の九条葱。
東京に来てから、そういえば根深葱はみても、葉葱はせいぜい薬味程度の極細葱しか見かけてなかったな…今回スーパーまわりをしていて気づいたこと。九条葱のような太さのしっかりある柔らかい葉葱が見当たらないのです。
これが台所の流しにわっさわっさ置かれ、洗っては刻んでいく作業。
白く太い部分は、斜め切り。白く細い部分は3cmくらいに切り、葉の部分は細く細く切っていきます。葱を切るので涙目になったのはこれが初めて
(フツー玉ねぎくらいだものね)
とにかく量が半端じゃない。
ですが、要ります。
なぜか、というと作り方にあるから。
蓋つき鍋を用意します。
土鍋がいいようですが、我が家の土鍋は空焚き禁止ものなので、浅く広い鍋で代用。
鍋の底に白葱を敷き詰め、その上に豚バラ肉を並べて塩をふる。その上に白葱、青葱を順に重ね、また豚バラ肉を並べ重ねて塩をふる。最後に青葱を一面に撒き、蓋をしたら極弱火で20分ほど蒸し焼き。
あれほどあった葱はあっという間にここでボリュームダウン。
無水なので、底の白葱は軽く焼かれていい香り。
極弱火の入った葱は甘い水分をなべ底に溜めてゆきます。
これを、貝柱のスープ:醤油=1:1で割った、割り醤油につけていただくのです
これが美味しい
鍋の8割方埋まっていた野菜と肉は、ほぼ半分のかさにまでしんなりして、旨味が凝縮されてます。
全て食べ終わったあとは、しゃぶしゃぶに。1リットルほど作った貝柱スープを空になった鍋に注ぎいれ、煮立てたらさらに葱、そして水菜、豆腐、えのきだけを入れ、そこで豚をしゃぶしゃぶ
鍋の二段活用。
さきほどの1:1のタレにつけて、食べる、食べる。
お葱をこれだけいただいたのって初めて
ってくらいに。
美味しさのポイントは、葱とバラ肉を一緒に口に放り込むこと。
別に食べては半減するので、要注意です
しゃぶしゃぶ用のお肉は、豚バラ肉ばかりでなく、いろんな部位の豚肉を加えたほうが存分に楽しめる、とオススメに書いてあったのですが、ここは読み飛ばしていたので今回は豚バラonly。
それでも充分美味しい

蒸し焼き鍋⇒しゃぶしゃぶ鍋へ移行という儀式めいたところもなんだかハマる。
ここでワタシは考える。
以前より狙っていたストウブ鍋…やっぱり欲しくなってしまうなぁ…
置き場所に困って一旦却下でしたが、このお鍋の楽しみをしると、う~~~ん…きっとあのどっしりとした蓋で旨味がきっと5割増しヨ…とばかりに、また迷いメーターが大きくぶれだすワタシです

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