週明けの月曜、こどもたちとネイチャー・センス展を見に行ってきました。
土曜に学校公開のあった恩恵で、月曜は振替休み
以前から、chappyさんのブログで紹介されていたこの展示が気になってしょうがなかったので六本木ヒルズタワー53階森美術館へGo
アーティストは、吉岡徳仁氏、篠田太郎氏、栗林 隆氏の三人。
日本の自然観について考察した現代美術です。
体感できるオブジェもあるので、こども連れに向いているわ!と即決。
吉岡徳仁氏のスノー。
時折ファンがまわって、ふわーっと巻き上がったかと思うと、静かに落ちてゆく雪。
羽毛を使って雪を表現した世界観に、こどもたちもしばし立ち尽くします。
雪がすべての音を吸収したかのように、この前では誰もが静かに佇む。
観客も巻き込んでの雪の世界の再現です。ステキ~~~…
…でも、やはりこどもたちは落ち着かなかった…
ワタシはここにもっといたかったのに…佇んでいたのは5分もなかったのでは??
ハニー・ポップという、まるで蜂の巣のような紙でできた椅子をテレビで見て以来、気になっていた人だけに、もう少しこの人の世界観に浸っていたかったのにな
篠田太郎氏の映像作品は、普段目にしている風景を違う角度からうつしとったもので、今まで見ていた世界が異世界に思えます。
例えば、都心の高速の下の水路。高速道路は近代的な建築物なはずなのに、この水路の目線から見ると、上のコンクリートが遺物のよう。静かにながれゆく水だけが時を経てもそのままで、まわりの喧騒と時計の針のすすめ方のずれを感じるのです。
栗林隆氏の展示は、こどもたちにとって、とても分かりやすく創造力をかきたてるものでした。
境界線をテーマにいろんな作品に取組んでいる同氏ですが、
ここでは雪の木立の地面を境界とした巨大展示が。
ここの部屋に入ると、低く一面に張り渡された和紙の下を身をかがめながら歩いていきます。
そんななか、穴がぽつぽつと開いているので、そこから顔を出してみると、一面雪景色の木立が。
時折スモークもたかれ、霧のたちこめる銀世界が目の前に広がります。自分が冬眠中の何か小動物になった気分。
写真の右下に両手をあげているのがもぐら気分の長男。
こちらも境界。
海面を境界にしたもの。
下から見上げると、土を見事なまでに盛り、亀裂が美しく入った様は、崩れやしないかと危うさを感じ、その山の大きさは目を見張るほどです。
サイドの階段を上っていき、上から見下ろしてみると、その大きな山が、実は海面下の様子だったことが分かり、円形のアクリル盤から上は、その山のほんの一部が島々として表れている様子が分かります。
おもてに出ている目に見えている山や地面は、決して海に浮かんでいるものではない、目に見えない部分が大きいということを想像させる作品。
この人の頭のなかはどうなっているんだろう。
目に見えているものを、全く違う角度から見ようとしている姿勢にただただ感心。
展示を見終わったあとは、書籍ギャラリーコーナーがあったので、思い思いの本を手に取りじっくり読みふけります。
…というと、賢そうなおぼっちゃまのようですが、
長男は漫画。
次男は絵本。
様々な世代に受け入れられる本のバリエの広さ。
ワタシはせっかくなので、美術本をちょいちょいかじり読み。
その後は展望台で景色を楽しみ、
お腹がすいたので、ヒルズサイドテラスB2Fの
HAKKA KIDSのお店に併設されているカフェで昼食。
ビュッフェスタイルになっていて、
6歳超はオトナ料金(イタい
)。
小さな子連れ用のメニューが主体で、野菜中心。
味も塩分、スパイス控えめなので、幼児連れにはもってこいでしょう。
そうね、そうだったわ、こういう食事がいいのよね…と思いつつ、
今ではすっかりスパイスまみれの食事中心だな~としばし反省。
メニューの種類は少なかったので、こどもたちは全種類制覇?
こども服のカフェだからか、ちょっと内容に対してお高いような…
こども料金の設定、どうにかなりませんでしょうか…
店内の壁からにょきっと出ている動物オブジェ。
こどもは怖がらないのだろうか。
おりしも時期はハロウィン。
普段は真っ白オブジェに、帽子だったりかつらだったりかぶせています。
ワタシたちのテーブルはこんなモノトーンでしたが、
向かいのテーブル側の壁のオブジェは真っ赤なかつらをかぶった動物も…かなりコワイ
お腹いっぱいになったところでお店を後にし、
エレベーターに乗って地上に…と狭い通路で待っていたら…
な、な、なんとそこへSPに囲まれた小西真奈美さん登場。
通路が狭いことが幸いして、間近に見られました、顔、半分の大きさでは?
小さいお顔に、すっきり高い背…お美しい
すぐ上で国際映画祭が開催されているのでそちらへ向かわれるのでしょう。
この日一日、最初から最後まで美しいものが見られて良かった

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