アール・デコ 光のエレガンス展 ~パナソニック汐留ミュージアム
先週のアートアクアリウム展2012に引き続き、
今週は
「アールデコ 光のエレガンス展」に行ってきました。
(パンダは気にしないで下さい。最近のお気に入りです)
アールデコといえば、女子支持率高いだろうな~とは思ってましたが、見事100%女子。
パナソニック汐留ミュージアムは初めて参りましたが、
学芸員のチェックの厳しさは今までで初めて
入ってそうそうテンションの上がったワタシ達、つい声が大きくなってしまったらしく
「お静かに」とお咎めが…。
スミマセン…ご観覧の皆様。
過去何度かここを訪れた友人は、特に粗相もなく静かに観覧するお子さんがちょっとガラス面に触れることなく近づいただけなのに「触れないように」と注意が入ったことも度々だったそう。そのときのお子さんの心を思えば可哀想なことではありますが、静かにその世界にひたれるよう、乱す人にはすぐに注意というのは嬉しいことでもあります。
たまにベタッと展示物、もしくはガラスに触っていたり、声が大きかったり、グループで取り囲むようにしてしゃべって(しかも脱線気味)なかなか見られなかったり…という事ありますものねそういうときに限って学芸員のかたはコーナーの椅子に座ったまま微動だにせず、まるで置物状態だったりすることも度々。
なので、こうした学芸員の方、貴重です。
気をあらため、
作品群をひとつひとつ丹念に見ていきます。
今回は、
国立近代美術館蔵のものも多いのですが、個人のものだったり、北澤美術館のものだったり各所から集められたものがテーマ別に展示されています。
最初は、アールデコといえばですぐに思いつく鋳型に入れて溶かし焼き上げた凹凸のあるランプ群。
小さなものは、常夜灯として当時使われていたようです。
台座の下には香料皿があり、熱で香りをくゆらせるという仕組み。
パヒュームランプ、とも呼ばれるそう。
何とも優雅~
いろんなパヒュームランプがありましたが、なかでも「蝶」がワタシの好みでした
シェード型のものでは「樹木」という名の朱と緑の色違いのものが何とも童話チックで素敵でした。
童話チックにリンクして花器では「雪中のオオカミ」「草むらのリス」が目を惹きます。
童話の挿絵のように、雪のドレープを磨硝子の凹凸型で表現するなか雪上を軽やかに走るオオカミ、草むらのなかからひょこっと顔を出すリス。。。その可愛らしさについニヤケてしまいます。。。
その後アールデコでよくある昆虫類の蓋付鉢などの陳列コーナーへ。
うちの子どもたちが好きそうだな…などと思いつつ凝視するにはリアルすぎ
程よくみてスルー。
次のコーナーでは日本の影響を受けたという花瓶群。
青(呉須かな?)の色彩だったり、漆の技法だったり…。
色付けした後にかける釉薬で滲みをわざと出すというところは、まさに日本の焼き物の得意とするところ。
言われなければアールデコのものと和陶器とワタシには判断つきません。
次にルネ・ラリック作品群。
天井灯は、サイドの吊り下げられる鋳もの細工も優雅でしたが、磨硝子の丸い模様が弧を描く様はモダンで見とれてしまいました。
ダイニングテーブルのセッティングで並べられた「TOKYO」「NIPPON」の名が付けられたシリーズのグラスやプレート類は粒つぶのガラスの繊細さがなんとも優美。
(゚Д゚はぁーーーーっ…
と何度か吐息をついてしまうほどの美しさでした。
照明もガラスの美しさが際立つよう最小限の光に抑えたコーナーや、磁器類は細部の釉薬のにじみが見られるようしっかり光をあてたり、と強弱もあり付設ミュージアムとは思えないほどよく出来ていました。
水曜休館で、9月23日(日)までの催しのようです。
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